【国際結婚のデメリット6つ】

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前回の記事では国際結婚のメリットについてお話ししましたので、今回はデメリットについてお話ししたいと思います。ありますよ~いろいろ笑

関連記事:【国際結婚のメリット6つ】

 デメリット1:手続きが面倒

 

なんといってもこれではないでしょうか。

日本人同士なら婚姻届け一枚でとりあえず結婚はできてしまいますが、パートナーが外国人の場合、そうはいきません。日本に住むにせよお相手の国に住むにせよ、第三国に住むにせよ、とにかく手続きが煩雑で時間(もお金も)かかります。

筆者はごく最近オーストラリアのパートナービザを申請しましたが、諸々の手続きに半年ほど余裕でかかってしまいました。なんと費用は7,000豪ドル(約76万円)です!他にもこまごました書類関係にお金がかかっていますので、80万円くらいはかかったのではないでしょうか。

ありがたいことにすべて義母が払ってくれましたが、そうでなければオーストラリアに住むことは選択肢から外していたかもしれません。

またある書類が本物だと証明するための書類が必要だったり、特別な資格がある人にサインをもらいに行かなければならなかったり、日本から書類を取り寄せなければならなかったりと、あちこち奔走しなければならなかったのは本当に面倒でした。

間違いがあれば必死で集めた書類がハネられてそのままビザ却下(お金はもちろん戻ってきません)・・・なんて可能性もありますから、本当に神経を使いました。

このビザ手続きを完了するまでの間にケンカ別れするカップルも非常に多いとかで、ご多分に漏れず筆者たちもモメました。今となっては良い思い出ですが、オーストラリアビザ取得の過程でまったくケンカしなかったカップルなんて聞いたことがないくらい、関係を試されますよ笑

手続き関係は詳しく知りたい人もいると思うので、近いうちに細かくまとめて記事にしたいと思います。

関連記事:国際結婚パートナービザ手続き【2015年・オーストラリア編】

デメリット2:里帰りにお金がかかる

これも、国際カップルにとっては超深刻な問題です。

筆者の友人の中にはもう日本国籍は放棄してオーストラリア市民権を取ってしまって10年も日本に帰っていないという人もいますが、たいていの場合は年に1回、いや無理なら数年に1回でも良いから里帰りしたい、と思うのではないでしょうか。

航空券だけで1人頭10万と考えても夫婦2人で20万。子供がいれば2歳以下なら大人の1/10で済みますが、そこからどんどん上がります。

イギリス人と結婚して日本に住んでいる夫の友人は、イギリスに子供2人連れて帰るのに70万ほど飛んで行ったと嘆いていました。なのでこの先最低5年は里帰りなしだそうです。

なるべく頻繁に両親に孫を見せてあげたいし、友達にも会いたい、買い物もしたいのが人情ですが、正気で考えたら国際結婚していないカップルはそれだけの金額を丸々貯金に回せるということで・・・。

 

そう考えると、結婚後の里帰りは楽しみでもありますが定期的に大金が飛んでゆく悲しいイベントでもありますね。

デメリット3:仕事を見つけるのが大変

これは国によってまちまちでしょうか。

オーストラリアでは、どんなに英語が流暢で自国での専門的な経験が豊富で人柄が良くとも、オーストラリアで働いた経験がなければ、ほぼ専門的な仕事にありつくことはできません。

プロフェッショナルな仕事だけでなく、日本食レストラン以外での飲食系のアルバイトですら採用されるのは難しいかもしれません。住む地域や運ももちろん絡んできますが、基本的にオーストラリアでは雇う側はオーストラリアでの雇用経験をなにより重視する傾向があります。

これは、移民が仕事を得るのが大変なだけではなく、専門分野に関してはオーストラリア人でも同じような厳しい状況があると聞きます。似たような分野に転職しようとしても、まったく同じ仕事をした経験がなければどんなに能力があっても採用されないというのです。

筆者のオージーの友人の兄はシドニーで政治家のスピーチライターをしていましたが、それを辞めて広告代理店に転職しようとしたところ、なんと2年近くどこからも採用されなかったのだそうです。

運よく面接までこぎつけたとしても、最後には「経験が・・・」と言われて不採用になってしまったとのことで、厳しいのは移民だけではないのだということがわかりました。

また別のイギリス人の友人は自国で弁護士をしていましたが、オーストラリアではついぞ1度も弁護士として働く機会をもらえず、掃除の仕事をしていました。結局はその状況に耐えられなくなり、せっかくビザが下りた矢先に妻とイギリスに帰ってしまいました。

こんな話は本当に山ほど聞きます。

自国での経験は基本的にオーストラリアではまったくカウントされませんから、楽天的に考えているとがっかりすることになる可能性はかなり高いと思います(筆者のように)。

デメリット4:食材が手に入らない

 

大きな都市に住んでいる場合はある程度のものは日本食材を売っている店で手に入りますし、中国人経営のアジア食材の店はたいていどの街にでもあるので、基本的なものに関してはそんなに苦労はしないと思います。

ただ日本で食べられるような新鮮でおいしい魚や肉を手に入れるのは難しいと言えます。

もちろんオーストラリアで獲れる魚にもおいしいものがありますし、オージービーフだってしっかりとお肉の味がして筆者は好きです。しかし個人的にはやはり大味なオーストラリアのものよりも、高くても断然日本の魚や肉の方が良いです。

筆者は日本にいるときは本当に食道楽で(間違いなく両親や親戚の影響です)、伝手をたよって様々な都内の名店にお邪魔したり、気の合う女子たちとレストラン会を開催していたくらいでした。

また料理をするのも好きなので、オーストラリアに来てからはそうやって鍛えられた舌を使って自分の手でいろいろと再現するのが大きな楽しみとなっています。

あれが食べたい、これが食べたいとしょっちゅう思ってよだれを垂らしているので、何とか手に入るもので工夫をしてみるのですが、(料理の腕が足りないのは置いといて)やはり食材の質が違うのはどうにもごまかせないのでした。

なので、あまり食べ物にこだわらない、という人はラッキーです!

日本人は世界一のグルメだと思うので、おしなべてどこの国に行っても物足りなく感じてしまう人が多いと思いますから。

関連記事:日本の家庭とどう違う?オーストラリア国際結婚家庭事情

デメリット5:ホームシック

 

ホームシックをまったく感じない人もいますが、多くの人が海外に住む場合どこかの時点で日本が恋しくなるのではと思います。

筆者はほとんどホームシックにならない方ですし、アメリカに住んでいた頃は一度も日本を思い出しもしませんでした。たぶん10代で、楽しく忙しくずっと過ごしていたことが大きかったのだなと今では思います。

大人になればいろいろとやらなければいけないことや責任やなんやかやで、知らずに心が慣れ親しんだ文化や環境でホッとすることを求めるようになるため、故郷を思い出すことが増えるのではないかと思っています。

筆者はいままさにホームシックです泣

今の環境が嫌いなわけじゃないですし、波があるものなのでいずれ消えることもわかっています。でも家族や友達に会って、そして日本の空気を感じたい衝動にどうしようもなく駆られています。

こうなってしまうと、もう日本の映画を観たり日本語を聞いたりだけでは解消できないんですよね・・・。

デメリット6:医療関係がヒヤヒヤする

 

オーストラリアの場合GP(一般開業医)制度というのがあって、このGPにまずは予約をとって症状などをみてもらい、紹介状をもらって初めて専門医にかかることができます。

 

日本でも取り入れようという話になっていますよね。

GPそのものに問題があるとは思わないのですが、筆者的にヒヤヒヤするポイントがいくつかあります。

  •  何週間も予約が取れないことがある
  •  緊急性がない限り、基本放置
  •  GP → 血液検査 → X線とか超音波検査 → GP → 専門医 みたいなものすごい段階を踏まないと治療に入れない
  •  やっぱりおおざっぱ

筆者が妊娠したときなどはとくに、上記の4つがストレスになるほどでした・・・。日本ならすぐ専門医に診てもらえ、ある程度の検査は1日で済ませられますし、いちいち予約を取って日を変えて違う機関に出向くなんて面倒なことしなくて済みますよね。

日本で1日で済むことが、オーストラリアでは最低でも3日は掛かるのではないでしょうか。ここにさらに予約~実際に診てもらうまでの時間を足したらさらに数日から数週間ということになってしまいます。

 

たしかに、その間に治っちゃってるなんてこともよくあります笑オージーはのんびりその時を待つのですね。

でも他のたいていのことは筆者は我慢できるというか気にならないのですが、こればっかりは毎回本当にヒヤヒヤしてしまいます。

「本当に大丈夫なんだろうか・・・?」なんてもやもやして、結局ネットで日本の情報を調べてみたり。

筆者は最近では、どうしても気になるときは大げさに痛がったりしてGPを焦らせるようにしています。そうでなければとりあえず1週間くらい様子見て、なんて言われるのがわかっているので。

医療に関してはとくに最近日本は特別安心感があるというか、小さいことでも細かく検査してくれますよね。こちらもそれで安心できますし、納得できます。ただ世界でもそれは稀なことなので、日本式にお医者様任せにせず、自分からどんどん要望を出して伝えてゆくのは正解だと思います。

こちらではわりと普通に患者が医者の出す処方箋を拒否したり治療にとやかく希望を出したりしていますから、あちらもそのつもりでいる部分があります。なので、不安があればきちんとコミュニケーションを取って、安心できる治療をしてもらうのが一番だと思います。

関連記事:先が見えない国際恋愛を国際結婚まで持ち込むには!

こうして筆者なりのメリット・デメリットを書き出してみると、デメリットのほうが数倍スラスラ書きだせました・・・。なぜでしょう。

メリットはなにか常にふんわりと幸せに感じてることなので気づきにくく、デメリットはイライラや不安などの強い感情を伴うから心に残りやすいのでしょうか。それでも、常にバランスを持ってそれなりの不自由さと共存できてはいますので、結局のところプラマイとんとん、といったところでしょうか。

ただ筆者は、この国に住めて良かったと思っています。たぶんどの国に行ってもそう思うかもしれないのは、筆者が新しい経験と環境を好むからかもしれません。大変な目にあっても、今と違った経験がしたいといつも思っているのです。

思うに国際結婚する人って、そもそもそんな人が多い気がします。積極的に新しい物事を追い求めてはいなくとも、新しい環境や価値観に順応するのは人より上手、みたいな人が多いです。だからこそ外国人を伴侶に選ぶのかもしれません。多少の不自由を経験することになっても少なくとも別に耐えられないほどではないから飛び込んでいく。

そう考えると、国際結婚のデメリットは自分次第で楽しむこともでき、学びの場とすることもできるということになりますね!

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